[発達障害ブログ]僕は生きるために自分に嘘をつくことにした

僕はこの世に必要な人間ではなく生きる価値も無いけれど、それじゃこの世界は生きられない。だから、こんな自分でも必要とされているし生きる価値はあるんだ、と嘘をつき続けることにした。ずっと嘘をつき続ければやがて嘘も本当になるだろう、というおもわくで。

自殺未遂をしてしまったことと同日の産業医面談について

以下の文章は、途中まで自殺未遂をしてしまった当日に書いたもので、後半はその後の産業医面談後の比較的落ち着いた状態で書いたものを合わせたものとなっている。
自殺未遂を起こしてしまったのは、会社から「けん責」の処分を言い渡された翌日だった。

なお、このように引用で書かれているものは、一旦全て書き終わった後に自身のその時の心情などを追記したもの。

起きてから外出し、一度自宅に帰るまでの行動

朝、4時ごろ目が覚めた。
6時ごろまでぼうっと布団の中にいた。
なんとなく、死のうと思っていた。
死ぬためには何が必要かと考えた。

死ぬ場所と、残す言葉と、死ぬ方法が必要だと思った。

6時30分ごろ、ふと思い立ち布団から飛び起きて、つらつらとノートから切り離したページに、メモ程度にPCのパスワード、各種アカウントのパスワードなどを書いた。

そして、その裏に遺書のような駄文を書いた。 まず初めに会社宛て(宛先としては皆さまと書いたが実質会社に向けて書いた)を書き、そのあとに彼女と親への短い文を追記した。

7時ごろ、明確な目的地もなく車で外に出た。 メインで使っているスマホは持って行かなかった。サブで使っているネットには繋がるが電話はできないスマホを持っていった。

多分、会社からの電話がかかってくるのが嫌だったのだと思う。

死ぬための道具として、パッと思いついた包丁をカバンに入れた。

当然会社には連絡していないので無断欠勤。前日けん責処分を受け、今後勤怠の問題が改善しなければ相応の対応になることがわかっている状態での行動なので、自殺が未遂で終わっても退職するつもりだった。

自宅でなく外に出たのは、自宅の賃貸を事故物件にしては色々と迷惑がかかると考えたから。そんな時でもそんな心配はしていた。

家からそれほど遠くない地元の人が知っている程度の知名度の滝に向かった。なぜ滝だったのかはわからない。
なんとなく森の中か水の中で死にたかったのだと思う。
滝周辺に着き、車を少し離れた場所に停め、歩き出した。
途中で熊にでも遭遇しないかなと考えながら歩いた。
結構な距離があったので汗をかいた。
滝に着いた時、当然ながら誰もいなかった。
ここならいけると思った。

足元を濡らしながら滝壺近くまで行き、どうやって死のうかと考えた。
とりあえず包丁を持ったまま滝壺に入ってみた。
上からの冷たく強い水流で急激に体が冷やされると同時に結構な衝撃があった、我慢できずにすぐに逃げ出した。
死にたいのなら、そんなもの我慢してずっと滝壺に入ればいいのに。
死ぬ度胸もない僕自身が無性に悔しくなり、同時に言葉では表せない色々な感情が湧き出してきたので、声を出して泣いた。

しばらく滝壺近くの岩場で滝で濡れた体のまま、震えながら泣いていた。

どの程度そのままだったかはわからないが、包丁で手首や胸を刺そうと考えた。
が、実行に移せなかった。覚悟と勇気がなかった。

ふと、靴紐が目に止まった。靴紐をほどき、首にきつく巻いてみた。
若干苦しく、頭に血が溜まっているような感覚にはなったが、意識を失うほどではなかった。
しばらく首に2つの靴紐をきつく巻いたまま空を見ていた。

場所を移そう。そう考えた。
立ち上がって車の場所まで戻ろうとした時、他に人がいることに気づいた。カメラを持った中年の男性だった。滝を撮りにきたのだろう。 僕がいた滝壺近くの岩場の手前には大きな岩が障害物となっており、死角になっていた。
こちらはずぶ濡れで、しかも包丁を持っている。
怪しまれることは確実なので、仕方なく包丁は滝壺近くの岩場に置いたまま戻ることにした。

下手したら通り魔として通報されかねないと思った。

すれ違う際2、3言言葉を交わした。
「あれどこからきたの?」
「ちょっと手前に車を停めて」
「結構距離あったでしょ〜」
「暑くて汗かきましたよ〜」
そうして包丁を置いた岩場が死角の場所ですれ違った。
特別不審がられてはいない、と思う。
岩場に残した包丁が見つかったらちょっと厄介なことになりそうだなと考えながらきた道を戻った。

包丁については取りに行く必要があるよなぁ、と思っている。自分の指紋がついているので、最悪悪用されたら困る。だが、しばらく取りに行けそうもない。 念のために記載しておくが、どうせ死ぬから誰かを道連れにしよう、などとは全く思っていなかった。むしろ誰にも迷惑をかけず、気づかれず、誰からの記憶からも消えるように死にたかった。

ずぶ濡れのまま車に戻り、次は近くの山へ向かった。
どこかから飛び降りようと思った。

山へ続く曲がりくねった道路を登った。

ちょうど一ヶ月ほど前にその山に登った。頂上近くまで車で行けるので登山というほどでもない。まぁその後に体調を激しく崩したのだが。その時の山の景色が綺麗だったので、それを見て死にたかったのかもしれない。

中腹にある小さな駐車場を見つけるごとにそこに止まり、飛び降りやすそうな場所がないかを探したが、見つからなかった。
その時点ではもう11時を回っており、どの駐車場にも2〜3人の人がいた。
人に見られるのは嫌だったので、山は諦め、自宅に戻ることにした。

自宅の風呂場で手首を切るか、自宅内で首を吊ろうと考えた。
自宅には丈夫な縄の類はなかった。

今考えると電源コードなど代用できるものはいくつもあった。思いつかなくてよかった。

カミソリを探している時に、混ぜると塩素ガスが発生する液体を見つけた。
それを風呂場に置いた。

僕が実行に至ったら、これが僕の最後の記録となる。

以上、ここまでが一旦自宅に戻り、風呂場で死のうと考えていた時点でメモしたもの。
以下から産業医面談から帰ってきた後に書いたもの

自宅の風呂場に入る直前と入った後の行動

水を飲み、冷蔵庫の上に置いている処方されている薬を見た。
ソラナックスはあと数錠しかなかった。
コンサータは依存性の危険を考え、休み休み飲んでいたので、割とたくさんあった。
勢いでコンサータを10錠OD(オーバードーズ:薬を多量に服用すること)してしまった。錠剤が入っている1シートを手に取り、ちょうど10錠あると数えてから飲んだ。
コンサータを選んだ理由は、大量に余っていたからで、別にソラナックスでもジェイゾロフトでもよかったのだと思う。

少し不安になりコンサータの致死量を確認したが、常識的に飲める量では致死量に達しないこと、今処方されている別の薬も同様であることがわかった。コンサータ覚せい剤的副作用が心配だが、服用後6時間たった時点では特に変化なし。いつもより喉が乾くくらい。他は通常量コンサータを飲んだ時と同じく、空腹感の減少と、少し多弁になる程度。多弁の効果は産業医面談の際にうまく働いてくれたと思う。朝から何も食べていないことも薬の効きに関係しているかもしれない。今後何か異変があった場合は追記する。しばらくはコンサータは飲まずにいよう。というかおそらく禁止される。
23時ごろ追記:OD後約10時間経過して、急に頭痛と吐き気に襲われた。効果が約10〜12時間なので、コンサータ自体の効果、副作用というより、ODの副作用だと思われる。

それから風呂に入った。

まずはカミソリを試そうとした。できなかった。
手首にグッと押し当てるまでは行ったが、シュッと引くことができなかった。

塩素ガス用の2つのボトルを見た。よく見ると両方とも塩素系で、混ぜても塩素ガスは発生しないことに気づいた。

注意書きに大きく書いてある「酸性の洗剤と混ぜると〜」の部分を見て片方酸性系だと勘違いしたのだと思う。

こんな時にもこんな簡単な勘違いをするのが実に僕らしい(発達障害ADHD)と思いつつ、酸性系の洗剤がどこかにないか、風呂から体を拭きもせずに出て探した。
洗面台の下にあるのは全て塩素系だった。トイレ洗剤も塩素系だった。
シンクの下の物置を探すと、一つだけ粉状の酸性系洗剤を発見した。
それを持って風呂場に置き、ノートの切れ端に「塩素ガス発生。注意!」と書いた紙を玄関前の床に置いた。
そして風呂に戻った。

塩素ガスは、おそらく最も簡単かつ確実に死ぬことができるものだと思っていた。
しかし、塩素系の液体と酸性系の粉の入った袋を開けることはできなかった。
とりあえず塩素系の液体だけ開けて、用意した洗面器に入れようと考えた。
しかし、それすらも実行できなかった。
死ぬのが、怖かった。
それが実行できない時点で、自殺は僕には無理だと思った。

もしも、朝一の精神状態の時に塩素ガスによる自殺を思いついていたら、実行してしまっていたかもしれない。 朝の精神状態はそれだけ危うい状態だったと思う。

無意味にカミソリで少し足の毛を剃ったあと、頭髪を全て剃り始めた。
カミソリで大まかに剃り、カミソリの切れ味が悪くなったら新しいものに変え、
仕上げに髭剃りシェーバーとジェルを使用して念入りに剃った。カミソリ負けで少し血が出ている所が何箇所もあった。
それが今日初めて見た血だった。

頭髪を全て剃った頃には、ある程度心が落ち着いていた。

どのような心境の変化があったかは後述の産業医面談の質疑部分に記載している。

今日は産業医との面談が16時からある日だった。
風呂場の時計は15時25分を指していた。
産業医との面談に行ってみることにした。

けん責の処分が言い渡されたのが昨日で、今日が産業医面談だったことは不幸中の幸いだったのかもしれない。 都合のいいことを言えば、産業医面談が先にあれば、今日のような行動はとらなかったかもしれない。

家に放置していたスマホを見ると、やはり会社からの着信が2回あった。
それには折り返し電話せず、産業医面談の場所へと向かった。

産業医面談の内容

産業医との面談の始めに、まず頭髪のことを聞かれ、そこから今日僕が実行してしまったことを全て話した。
途中で通院先に電話し、明後日の予約を入れた。
また、上司にも今日の無断欠勤の謝罪などを連絡した。(詳細は後述)

産業医面談での質問の類とその回答は以下のとおり。

以下のような形式で記述している。

  • 例:産業医からの質問など 。 => それに対する僕の返答。
    => (産業医)それに対する産業医の返答。以下交互に僕、(産業医)と質問内容が変わるまで続く。

僕が今日実行したことを全て話した後で産業医からの質問などになった。

  • よく死にたいという気持ちをこらえてここ(産業医面談)にきてくれた。よかった。
    => 朝の時点では死のうと思っていたが、実行する勇気がなかった。覚悟もなかった。
    => (産業医)それは勇気や覚悟じゃなくて無謀っていうの。ともかく無事でよかった。ここへくる勇気を出してくれてよかった。
    => (面談時点では特に返答しなかったが、今考えると本当に無謀なことを勢いに任せて行動に移してしまったと反省している。)

  • できればもっと早く面談にきて欲しかった。
    => 産業医に相談するという思考がまずできなかった。失礼ながら、通院先の医師に言われて初めて産業医という存在と産業医面談について思い出した。

  • Aさん(自社の偉い人)から君がけん責の処分を受けたので、ちょっと面談をしてほしいって連絡あった時はどうしたのかと思った。
    => 産業医面談自体は僕が希望した。通院先医師からのアドバイスの後、僕が上司に産業医面談を受けたい旨をメールした。

    正直この時、会社も産業医面談を実施するという考えはなかったのだろうかと少し考えてしまった。もしかしたら僕がお願いする前もしくはほぼ同時にそういう希望を出したのかもしれないが、結局はわからない。
    邪推として、僕がすでにうつ病から克服し、障害もない(完治した、もしくはそもそも障害があるという報告自体忘れている?)と認識しているため、最初から産業医面談の必要はないと考えていたのではないかという思いがよぎったが、単なる主観であり認知の歪みの可能性があるのでこれ以上考えないことにした。

  • 今も死にたいと思っている?
    => 今は落ち着いている。朝起きた直後は(昔から)マイナス思考になりやすく、今回はそれが最悪の形で出てしまったのだと思う。

    この時は言いそびれてしまったが、少なくとも今の時点では、自殺は未遂も含めほぼ100%実行しないと考えている。

  • 死のうと思った時、両親や彼女などは頭をよぎらなかった?
    => 一瞬よぎったが、それを判断材料に自殺をやめようと考える余裕が朝の時点ではなかったと思う。

  • 死のうという思う考えが変わったのはどの時?
    => 風呂場で無心で頭髪を剃っている間。朝の時点ではこのまま生きていても周りの人に迷惑をかけ続けるだけだからいっそ死のう、 という気分だったが、風呂の湯で温まりながら頭髪を剃っている間に、死んだ方が結果的にもっと大きな迷惑がかかる。
    それに悲しませてしまう。という思いが湧いて、死ぬのをやめた。それとほぼ同時に産業医面談のことを思い出した。

自身で読み返して思ったが、僕の判断基準の多くが、「誰かに迷惑がかからないか、かけていないか」という点であるということを再認識した。迷惑をかけないために話しかけないでおこう、という感情が結果としてより大きな迷惑をかけてしまうということを仕事を通して痛感しているので、業務中は意識してこの判断基準を無視し質問するよう努力している。コンサータは、自身の業務スピードをあげる他に、こういう質問等の際に必ずある「話しかけると迷惑だろう」という強迫観念を薄めてくれる効果もあると実感している。

  • 今の仕事はどう?
    => 今関わっているプロジェクトは、ほぼ確実に失敗すると思っている。
    が、これが僕の精神異常がもたらす認知の歪みによる極端な思考か、本当に失敗の可能性が高いのかの判断がつかない。
    その不安を無駄に抱え込んで体調が悪くなり、その結果勤怠が悪化しそれを注意され、さらに悪化してしまったという経緯がある。

  • (以前休職したとき付き合っていた)彼女とはどう?
    => 今も付き合っている。再来週あたりに、ようやく僕の親に合わせる予定。
    本当は今年のもっと前半に会わせたかったが、色々あり、それが落ち着くまで待っていた。

  • 彼女は君の今の状態を知っている?
    => 知らない。懲戒を受けたことは伝えた。

    すでに報告済み。詳細は下部に記載している。

  • 親は君の今の状態を知っている?
    => 知らない。懲戒についてもまだ連絡していない。

    すでに報告済み。詳細は下部に記載している。

  • 君が数年前うつで休職したこと、障害については彼女、両親は知っている?
    => 彼女は以前うつで休職したことも障害のことも説明し、知っている。休職中は色々とサポートをしてくれたので感謝している。
    両親には、以前のうつによる休職は伝えた。障害についても説明したが、いまいち理解できていなかったような返答だった。
    (母は、まぁ私たち(父母)もそういううっかりすることとか多いから、遺伝かしらね〜、と言っていた。)

  • 彼女と両親に、最近と今の状態を伝えて欲しい。
    => 彼女には早ければ今日にも話す。両親についても連絡をする。
    (親には後日の通院後に連絡しようと思っている。)

  • 通院先の医師は君の病状をどのように君に話している?
    => 医師の診察とカウンセリングを受けている。基本的には過去に別の病院で受けた診断と同じ(ADHDの診断+アスペルガーの可能性もある。)
    7月末に上司から勤怠について注意され社会人としてどうかということを言われた直後に急激に体調が悪化し、
    その日のうちに早退し、病院に行き医師にそれを伝えたところ、ジェイゾロフトと頓服でソラナックスを処方された。
    (ここで病院からもらった紙(WAIS-3[成人知能検査用のもの]の診断結果)の存在を思い出し渡した。産業医には1枚目のスコアをみせ、上司などにはそれは見せないよう言われた旨も伝えた。)

  • (診断結果のスコアを見て)IQ高いじゃん。君は自分が仕事できると思う?
    => できる方だとは思わない。なぜなら細かいミスが多く、資料などを作成しても何度も作成し直したりするから。
    周りと比べ、集中力が低く休憩も多く、作業中よく全く関係のないことを考えてしまうため、作業スピードもかなり遅い。

    発達障害がなければ、人並みに仕事はできたんじゃないかとは思う。もしそうでも他人に比べて優秀とまでは思わない。

  • この高いスコアの部分の能力を活かした、君にもっと向いている仕事が何かあると思う?
    =>わからない。少なくとも今の仕事はどちらかというとあっていると思う。

  • 今の君の体調で、今後けん責を受けないような出勤ができると思う?
    => 正直、無理だと思う。上司にも一度話したが自信がない。

  • 医師やカウンセラーは君の仕事が君にあっているか、どんな仕事があいそうかという話はした?
    => したことはない、と思う。今の仕事は向いていると思うということは話したかもしれないが、他の職種については多分話していない。

  • 今度の通院時に診断結果からみた、向いている職種とかも確認してみてもいいかもしれない。
    => 通院時に聞いてみる。

  • 次の通院はいつ?
    => 来週の木曜だが、正直明日にでも行きたい気分。
    => (産業医)うん。その方がいい。
    => 医師の予約は不要だが、カウンセリングは予約が必要なので、電話してもいいか。
    また職場にも無断欠勤のお詫びの連絡がしたいのだが、してもいいか。
    => (産業医)もちろん。ちょうどいいので少し休憩しましょう。(5分程度休憩)
    => 休憩中に通院先に電話し、予約を取った。また、職場の上司に電話し、今日の無断欠勤のお詫びと明日は出勤し、明後日は通院のため休む旨伝えた。上司から「今日産業医面談だったんだけど」、と聞かれ、今ちょうど面談している、出勤せず面談だけ受けて申し訳ないと伝えた。
    通院先に電話し明後日の予約を取ったことと上司に連絡したことを産業医に伝えた。

  • 今後どうすべきか、君自身はどう思っている。
    => けん責は事実上の退職勧告だと思っている。なので、自主退職をメインに考えている。

  • 今は退職するか否かを判断すべきではない。休職にすべき。
    => 休職だと、間接的に会社からお金をもらうことになる。そんな資格は僕にはないと思っている。
    => (産業医)けん責という処分も傷病手当も、会社の規則としてのものだから、けん責が当然で傷病手当が資格がないってのは違うよ。 資格は当然ながらあるしもらうことになんの問題もない。
    => 確かにその通りだが、やはり僕なんかがもらってもいいものなのかと考えてしまう。罪悪感がある。
    => (産業医)そう考えること自体は悪くない。考えること自体は気にしなくていい。でも貰えるものはもらっておけ。
    => わかった。

  • 君は今日から出勤禁止。休みなさい。
    => 明日は行きますと先ほど上司に電話してしまった。(実際、明日行く気力はある気がする。)
    => (産業医)だめ。私から上司その他に連絡しておくから、君はしばらく出勤しないで休みなさい。
    => わかった。

  • ゆっくり休みなさい。休む時は、周りのサポートも大事だから、彼女や両親に遠慮なく頼りなさい。だからちゃんと今の状態も伝えること。
    => わかった。

  • 一筆紹介状を書くのでそれを通院時に医師に渡して。しばらく休職してゆっくり休んでもらいます。
    => わかった。(返答するまでに少し考えた。まだ働くこと自体はできると思っているが、産業医のいうことなのでその通りにすることにした。)

  • 次の通院が明後日だから、来週の月曜の16時から再度産業医面談を行うのできてね。
    => わかった。通院した結果も踏まえ報告する。

  • (最後の別れ際に)くれぐれも死ぬなよ!
    => はい。わかっています。
    => (産業医)絶対だからな!朝寝起きの時とか油断するなよ!
    => はい。そういう気分になった時は迷わず薬(ソラナックス)に頼って落ち着きます。

以上で面談での覚えている範囲での質疑は終了。
終了時刻は17時15分ほど。約1時間15分。予定では16時〜17時だったので少し長く面談をしてもらった。定時直前だったため融通がきいたのかもしれない。

今は自宅に帰宅し、比較的落ち着いた状態でこれを書いている。

今の僕について自身から見た率直な感想

正直、今日まで、僕の今の状態がうつ状態もしくはそれに近しい精神的状態だとは思っていなかった。
前回の休職時は、今年8月初めに数日間あった「夕方ぐらいになるまで本当に布団から動けない状態」が数ヶ月続き、これがうつか。。と実感していた。
しかし、今は動くこと自体はできており、直近一週間は、結果的にほとんど働けていない日もあったがなんとか出勤できていたため、以前の状態とは異なっていた。
だが、抗うつ剤としてジェイゾロフトを処方されていることと、それを飲み始めた数日後に数日間続いたうつのような症状が治ったため、ジェイゾロフトの効果で動くことができている可能性もある。 結局は僕がうつ状態なのかうつ状態でないのかは判断できない、ならうつ状態じゃないと考えた方が気が楽だ、無理でない範囲でできる限り仕事を頑張ろう、と昨日までは思っていた。しかし、今日の僕の行動は明らかに常軌を逸しており、健康な状態とは著しい乖離があることは、悔しながら明らかである。
少なくとも突発的に自殺したいと考えるような比較的重度の精神的な何かを発症していると疑っている。
そのため、重要な事柄を僕のみで判断せず、医師、カウンセラー、産業医や信頼している人に言われることを素直に聞き、相談し、退職や転職などの判断は当面の間、保留にする。
これは一般的にうつ状態などの精神的に追い詰められている時は大きな決断をすべきではない、という知識と、以前の休職のときに「うつ状態の時の僕は正常な思考と判断ができていなかった」という強い実感があるため。

今日実行してしまったことへの反省

まず何よりも、自殺をしようと思い、実行に移そうとしてしまったことが何よりの反省点である。
これについては深く反省し、今後100%に近い確率で実行しないと誓う。(僕は根っからの理系人間であり、極力「絶対」という言葉と100%という言葉を使用しないようにしている。
これは僕の性分なので、100%に近い確率というのは普通の人の「絶対」とほぼ同義だと理解してほしい)自殺を思いとどまった(実行しなかった)ことは本当によかった。本当によかった。
だが、その突発的な行動の結果、反省すべきことが何点もある。

このことを彼女や家族に報告することで、大きな心配をかけてしまうこと

報告自体は産業医に言われた通り、ちゃんと報告する。報告することで、大きな不安や心配をかけてしまう。また、今後何らかのサポートのお願いをすることになると思っている。そこでまた迷惑をかけてしまうが、自身の体調回復を優先すべきという点は理解している。

産業医、医師、カウンセラーなどにも心配をかけてしまう、しまったこと

産業医も、頭随分スッキリしたね!という第一声の返答の、頭は今日剃りました。実は自殺未遂しました、と話し始めてかなり驚いていた。
けん責なんて割とよくあること(らしい。年に数回はあるよとのこと)だよと励まそうと思っていた矢先の今日の出来事なので、もっと早くきてくれれば…と漏らしていた。
同様に、通院している病院の方々にも予約変更の電話の際、自殺未遂の件を報告し、心配をかけてしまった。

無断欠勤してしまったこと、そしておそらく休職となり、上司や現場のメンバーに迷惑がかかること

産業医から君は休職!休みなさい!と言われたのでほぼ確実に休職になると思われる。なので、僕がやっていた作業を他の誰かがやる必要がある。
僕や僕以外の誰か1人くらいがいなくなったところで現場は割と問題なく回ること自体は他の事例や経験則で理解しているが、前述のプロジェクト失敗の不安は今もある。

包丁を滝の滝壺近くの岩場に置いてきてしまったこと

包丁を置いた岩場は、立ち入り禁止の看板があるさらに先だったので、多くの人はそこまでこないと思うが、カメラを持った男性はその看板の奥まで入ってきていたので、包丁を見つけた可能性もある。いずれ市かどこかの管理者が確認にきて発見すると思われる。

滝であったカメラを持った男性に余計な不安、心配をかけてしまったかもしれないこと

前述の通り、カメラを持った男性に包丁を発見された可能性がある。滝壺近くに包丁が落ちていて、その付近をずぶ濡れの男性が去っていった、となるとどうしても事件の匂いがしてしまう。単に僕は自殺しようと持ってきただけで事件性はないと、伝えられるものであれば伝えたい。

髪を全て剃ってしまったこと

自殺を思い立ったが、手首を切るなどの自傷行為は結局実行しなかった。
結果的に、これが唯一の自傷行為なのではと考える。髪の毛を切る行為は自傷行為の一つとして割とあるものらしい。今調べて初めて知った。
髪の毛を剃った理由として、今もっとも大きいと考えているのは、ある種の贖罪行為、許してほしいという気持ちの表れだというもので、次に大きいのが自傷行為の一つとしてのもの。
だが実際問題、今の比較的冷静な頭で考えると、けん責という処分直後に無断欠勤したことを、頭を丸めて許してもらえるとは到底思えない。むしろそれで許してもらえると思っているのか、と逆に怒られる可能性の方が高い気がする。
頭を丸めたのは見た目的な意味も含めて様々な意味で失敗だったと反省している。

自宅の風呂場を髪の毛でかなり汚してしまったこと

現時点でもそのままにしてある。もう少し落ち着いたら、具体的には明日の昼過ぎには、出しっ放しになっているカミソリと洗剤を片付け、排水溝がつまらない程度には髪の毛を取り除き風呂場を掃除する。
これはちゃんと掃除さえすれば僕以外には迷惑はかからないことなので、割と気楽に考えている。

数日後、さすがに風呂に入れないのは困るので、気力を振り絞って最低限の掃除をした。切った髪の毛を集めて水を抜き、浴槽を掃除した。なんとか入浴できる程度には掃除できた。

産業医面談後

彼女への報告

当日、彼女が仕事から帰ってきたとの連絡を受け、説明をしに行った。
この書き連ねたメモを見せながら説明した。
結果、昨日あった時の表情を見て、少し不安だと思っていたこと、 今朝彼女が出勤する際、僕の車がすでにない(いつもは僕が後にでる)ことから、さらに不安になったことを聞いた。
結果的に大事にならなくてよかったと言ってくれた。自殺を考えるなんて、ばーっかじゃないの。とも言われた。その通りだと思う。 今後万が一、また著しく精神が不安定になった時は頼るからその時はお願い、と伝えた。
だが、坊主頭で隣を歩いて欲しくないと言われてしまったので、髪が伸びるまでウィッグを使用することを検討している。

両親への報告

次の通院後、両親に電話し、休職になったこと、死のうとまで考えてしまったことを伝えた。 その後、彼女と一緒に実家へ赴き、(本来は彼女の紹介のために近々行く予定だったが、僕の自殺未遂があり、その話題が中心となってしまった)彼女の紹介と、電話では伝えられなかった詳細を伝えた。
両親は別に怒ったりせず、大変だったのだろうから、ゆっくり休みなさい。実家にきて休んでもいいよ、といってもらえた。
実家での休養も、休職が長引けばお世話になることも考えている。

以上